GLASS

iittala

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北欧デザインの本質を捉えた価値あるグラス

華美で精巧な装飾によって表現されたラグジュアリー。それは、食器のデザインにおいても重要なウエイトをしめていました。その絶対的真理に一石を投じた者こそ、“フィンランドデザイン界の良心”と称され、後世にまで影響を与えたプロダクトデザイン界の巨匠、カイ・フランク。彼はこれまでに様々なプラダクトを生み出してきましたが、中でもアラビア社のキルタは、当時の食器の常識を覆す画期的なアイテムでした。テーマとされたのは“均一”。そして改良を重ね誕生したラインがイッタラティーマで、そのコンセプトを踏襲したグラスとして発表されたがのこのカルティオです。根底にあるコンセプト、つまりは無装飾でシンプルながらも計算し尽くした形状美はこちらのコレクションにもしっかりと落とし込まれ、半世紀以上経った現在もなお我々を魅了しています。毎日の生活で使用されることを想定して作られているため、無駄なものは一切なく、曖昧さのない直線的なフォルムは簡素ながらも美しいフォルムを描き出します。熟練職人たちが生み出す繊細な透明感は、微妙な色彩を見事に引き立て、食卓に確かな存在感を放つことでしょう。しかも、人体や環境に有害な鉛を一切使用していない点も特徴のひとつ。「真の美しさとは、必要であり、機能的であり、有益なモノの中にある」とはカイ・フランクの弁。その本質を、このシンプルなグラスが雄弁に物語っているのです。

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