BROOM & DUSTPAN

OPEN STUDIO

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いかに身近な日用具かを改めて実感する

我々にとってほうきは、生活に根付いた非常に身近な日用雑貨であることを歴史が証明しています。日本最古の書物である古事記によれば、「玉掃」「箒持(ははきもち)」と記され、お手軽な掃除用具ではなく箒神(ははきがみ)という出産に関連する神が宿る祭祀用の神聖な道具だったようです。より身近な存在となったのは宮中内で煤払いの道具として使われていた平安時代とのこと。以降、一般家庭にまで広まり、室町時代には箒売りと呼ばれる職業もあったとか。それから数百年、掃除機などの機器が進歩を遂げていますが、それでもなお私たちの日常から箒がなくなることはありませんでした。OPEN STUDIOの一品を手に取れば、それも概ね納得できるのではないでしょうか。熊本市に工房を構えるOPEN STUDIOは、1979年、高光俊信、幸子夫妻の手により設立されました。そして、金属、ガラス、紙、繊維をベースにデザイン活動を始動。その過程で生まれたこちらは、稲の穂や竹の枝よりも異物を絡めとる性質が強いほうきモロコシを使用し、ひとつひとつ丁寧にきつく編みこんでいます。天然素材のため環境に優しく、長年使い続けたことで表れるクセも、ぬるま湯につけ水気を切りながら垂直に吊り下げることで直っていきます。持ち手が平板型のちりとりはオール銅製。何度も叩きながら成型して仕上げた履き入れ口は、床と設置しやすいよう緩やかにラウンドさせています。そんな随所に丸みをつけたアイテムからは、手作業ならではの温もりと愛嬌を感じてもらえるはず。そして、ハイテク機器とのコントラストを強めながら、今後も私たちの生活にいつまでも寄り添っていくに違いありません。銅ちりとり¥4,500(+TAX)、ほうき¥3,500(+TAX) [Ekoca]TEL 03-5721-6676

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