JACKET

HACKETT LONDON

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英国の伝統と革新をこの一着に見る

ロンドンにあるバーリントン周辺エリア、バーリントンエステート。その開発の一環として建設されたのが、今ではオーダーメイドの名門紳士店が立ち並ぶショッピングストリートとして知られるサヴィル・ロウです。元は軍関係者やその家族の居住区でしたが、1800年代に入ると彼らの間で服飾への関心が高まり、徐々にその手のお店が顔を出していきます。“洒落者ブランメル”として知られるジョージ・ブライアン・ブランメルは、周辺の仕立て屋を支援し、サヴィル・ロウ最古の仕立て屋として名高いヘンリー・プールもまた1846年、同通りにお店をオープンさせました。いわば、英国の地場産業とも言える紳士服の聖地と言っても過言ではない場所なのです。HACKETT LONDONの創業者、ジェレミー・ハケットも恩恵を受けた一人。同地での修行を経たのち、良質な紳士服の古着をベースとしたビジネスをスタートし、そこで成功とともに様々な良識と目利きの鋭さに磨きをかけます。その背景があるからこそ、彼らの作るアイテムには説得力があり、それをうなずける高い品質を備え、伝統性の中にも革新的なアプローチが多くの耳目を集めるのです。こちらのジャケットも同様。上質な天然素材を惜しみもなく使っているため、その趣にはどこか気品と威厳が漂います。チェストを強調し、ウエストを巧みに絞る英国伝統のシルエットを踏襲しつつ、肩周りやアームを適度に絞りながらモダンさも加味。他にも、やや高めに設定したゴージライン、チェンジポケット、丸お台場仕立てという高級仕様の縫製など、ディテールワークにも抜け目がありません。その確かな作りと新しいアイデアは、今後も我々大人を楽しませてくれることでしょう。ジャケット¥75,000 [HACKETT LONDON 銀座] TEL 03-6264-5362

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