GLASS

ZWIESEL

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グラスの可能性を高めたドイツの至宝

ガラスの歴史は古く、紀元前1000年紀のフェニキアではすでに文化として確立されていました。誰もがイメージする“吹きガラス技法”もまた、紀元前27年のローマ帝国時代に生み出され、今でもガラス工芸史上もっとも画期的な発明と言われています。12世紀にはステンドグラスの技術が世に広まり、1890年から1910年にかけては、フランスで“新しい芸術”を意味するアール・ヌーヴォの時代を迎え動植物の形態に端を発する斬新な造形が生み出されました。20世紀に入ると機械文明の発達から人々の生活が激変し、美術の世界でもフォービズム、キュビズムといった機械文明を賛美する新たなスタイルが誕生。その長きにわたる歴史の中で、現在もなお存在感を発揮するZWIESELは、1872年、アントン・ミュラーの手によりドイツで設立されました。当時は、教会で使用するステンドグラスを制作。1884年にはガラス工房から事業拡大に伴い株式会社へと発展し、ふたつの大きな大戦の中、力強く生き抜き現在に至ります。同社といえば、科学的アプローチによる様々な技術やネオマテリアルが有名ですが、世界中から愛される大きな要因をあげるならば、それは長い歴史の中で育まれてきた造形美でしょう。世界トップクラスのソムリエとの共同研究の末に生まれたこちらの“THE FIRST”は、ワインを愛する人々への敬意を込めたモデル。ブドウの品種や生産地などを細かく分析し、最良のグラスの形を20型に集約しました。そのシルエットはエレガントで美しく、角度をつけた膨らみをもつボウル部は、最適な空間を確保しながらワインと空気の絶妙な触れ合いを演出することでワインの芳醇な香りを最大限引き出してくれます。また、デキャンティングの働きもするなど機能的な一面も見逃せません。贅沢で優美な面持ちに、私たちは時代を問わずいつまでもZWIESELの虜となり続けるのです。グラス¥10,000(+TAX) [LIVING MOTIF] TEL 03-3587-2784

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