JACKET

YARMO

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肉厚な襟元にのぞく揺るがぬ信頼

これまでのメンズカジュアルの歴史において、軍用アイテムが遺した功績は誰もが認めるところでしょう。シリアスかつ特殊な場所での使用は、結果、アイテムの価値を高め周囲からの信頼を得るうえで非常に有効でした。しかし、信頼を100年以上にわたり得続けることは、並大抵のことではありません。YARMOは、そんな数少ないブランドのひとつ。世界的にも知られる英国のセレクトショップで、各国の有名ブランドや新進気鋭デザイナーのアイテムと共にラインナップされていることからもそれはお分かりになるかと。YARMOが誕生したのは1898年、イギリスのグレートヤーモスにて創業を開始しました。ファクトリーブランドとしてインダストリアルワークウェアやマリンウェアを数多く展開しつつ、オイルメーカーや衣料品メーカーのアイテムもOEMで生産。顧客の中に英国国防省が含まれていることからも、彼らの実力を想像することはできるでしょう。そして、YARMOの代表作といえるのがドンキーコート。もともと英国の炭鉱労働者が着ていたメルトンコートが起源とされるアウターですが、やはり最大の特徴はアイテムの名前から類推できるように肉厚な襟。その形がロバ(ドンキー)の耳に似ていることから名付けられたようです(厳密にいえばスパニッシュカラータイプ)。上までボタンを留めればネックがリブで覆われるため防寒具としてうってつけ。袖にも同様の肉厚なリブを装備しているため風の浸入を許しません。レザーの包みボタンも特徴的なディテール。そして、ボリュームのある見た目とは裏腹に裏地にはキルティング地を配しているため保温性がありながら軽やかに着られるのです。最近ではより軽量のウールを使用していることからさらに実感できるかもしれません。アイビールックにも欠かせないこの一着。その信頼は100年を超える歴史の中でも決して揺らぐことはなく、今後も引き継がれていくことでしょう。ドンキーコート¥38,000 [GLASTONBURY LIMITED] TEL 03-6231-0113

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