LEATHER SHOES

THOM BROWNE. NEW YORK

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トラディッショナルな靴をコンテンポラリーな解釈で

オシャレの語源は、「晒れ(され)・戯れ(され)」が転じたものとされています。晒れ(され)とはつまり、永い間、雨風にさらされ白っぽくなっていく様をいい、戯れ(され)とは文字通りたわむれることをいいます。穿いていくほどに味わいを増すジーンズや、さり気なく裏地にチェック柄を配したジャケットを思い浮かべれば、双方ともに合点がいくのではないでしょうか。THOM BROWNE. NEW YORKの革靴は、実に戯れ(晒れ)の効いたアイテムといえるかもしれません。大胆な装飾と活動的な意匠で知られるウィングチップシューズ。その源流は、16~17世紀のアイルランドやスコットランドと言われ、高地での労働で使われていた“ラリオン”と呼ばれるワーク靴にあるのだとか。その後、19世紀後半に英国へ伝わり、狩猟靴やタウンユース用の靴として認知。アメリカへも伝わり、アメトラの代表格として広く重宝されました。アメトラがひとつのキーとなるTHOM BROWNE.だけに、ウィングチップ型の革靴をコレクションに招き入れるのは必然ともいえますが、ユニークなのは製作を英国の老舗、トリッカーズが請け負っているということ。それでも、ウィングチップの両端がヒールまで伸びているアメリカンブローグや、外羽根式のダービーフルブローグ(英国は基本的に内羽根式)など、随所にアメリカナイズされているデザインは、トム・ブラウンならではといえます。そのうえ、トゥとヒールにはもともとスティールと呼ばれる金具が取り付けられ、ソールの減りをしっかりカバー。歩く度にカチッとなる音も実に小粋です。実用的であり、洒落も抜け目なく効かせた“分かっている”一足は、オシャレに遊び心はつきものであることをいつまでも伝えてくれることでしょう。シューズ¥111,000(+TAX) [THOM BROWNE. NEW YORK AOYAMA] TEL 03-5774-4668

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