CUTLERY

Sarah Petherick

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モノ作りの原点とはつまりこういう事

オートメーション化による大量生産が常となり、様々なテクノロジーの発達から有益な商品が世の中に誕生しています。それによって、私たちは“便利”を手に入れましたが、同時にモノの真の価値をついつい見落とし、趣深さや個性をないがしろにしていることもまた事実。ひと昔前までは、限られた素材を技術や機転によってモノへと昇華し、それを大切に扱ってきました。いわば、モノ作りの原点は、そんな些細なことにあるのかもしれません。Sarah Petherickのアイテムを見れば、そう思わずにはいられないのです。2003年よりスタートした同ブランドのデザイナーは、イギリスを拠点に活動する女性、Sarah Petherick。彼女の研ぎ澄まされた感覚を形にするのはベトナムで長年にわたりモノ作りへ情熱を傾けている職人たちです。素材として使用するのは、現地に生息する水牛の角や骨、そして天然の木材。限られた資源の中で、巧みな技術を駆使しながら一点一点ハンドメイドで製作することによりクラシックながらもモダンで美しい佇まいを備えたアイテムが誕生するのです。天然ものを素材として使うので、当然ながら同じものはふたつと存在しません。そして、時と共に表情を変えながら、私たちの生活の一部へと馴染んでいくのです。ふつふつとわき上がる愛着は、そんなアイテムの特徴ともいえるでしょう。素朴でピュアな人の想いと技術、そして自然の素晴らしさに、デザイナー自身もインスピレーションを受けているのだとか。日々アップデイトを繰り返しながら進化していくモノたち。ただ、ふと立ち止まり原点に立ち返る経験は、身の回りにあるモノの素晴らしさを実感することに繋がるでしょう。こちらは、そのきっかけを与えてくれるのです。

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