SHIRTS

Turnbull & Asser

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真の紳士は適度なユーモアも忘れない

中国に伝わる“襟を正す”という言葉は、これまでの良からぬ態度を改め、気を引き締め直すといった意味に用いられます。長安の有名な易者に会いに行った役人たちが、易にとどまらない深い博識に感動。自然に冠のひもを締め直して上着の襟を正し、きちんと座り直して話を聞き続けた、との出来事に由来しているのだとか。その故事成語からも類推できるように、シャツ(襟付きのトップス)は、端正なルックスが基本で、クラシックかつシンプルなデザインが主流といえるでしょう。しかし、そこへ一石を投じたのが1885年に設立されたビスポークシャツブランドの老舗、Turnbull & Asser。使用している生地は適度に目の詰まったサラリとしたタッチで、上質な着心地と、威厳を放つ質量を感じさせる作りは素晴らしく、シルエットの美しさは大人を紳士にしてくれる存在感を放ちます。襟型もまた絶妙で、英国的なセミワイドを基本にトップボタンを締めれば襟が前方へ押し出されより立体的な胸元に。ただ、彼らの真の魅力は、伝統的なシャツにヴィヴィッドなカラーや柄を持ち込んだ点にあります。コレクションを見れば、頑なに職人気質で保守的な英国のイメージを覆す面白味のある配色やデザインにきっと目を奪われることでしょう。そんなTurnbull & Asserのシャツに多くの著名人が魅了されてきました。中には喜劇王、チャールズ・チャップリンの名も。また007の主人公、ジェームス・ボンドもTurnbull & Asserのシャツ愛用者として有名です。なるほど、彼らもまた、愛くるしいユーモアで我々を魅了してきた方々ですね。シャツ ¥36,000 (+TAX)、カフリンクス ¥37,000 (+TAX) [ヴァルカナイズ・ロンドン] TEL 03-5464-5255

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