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上出長右衛門
KUTANI SEAL

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時を超えて受け継がれ、世界へ羽ばたくジャパンクタニ

一杯のコーヒーを何で飲むか。ほんの些細な選択のように思えますが、いざ自分の思い入れの強いアイテム、こだわりの品に変えるだけでもその時の気分に大きな変化が生まれます。よりリラックスした時間を満喫できるか、単純に時間だけが過ぎ去ってしまうのか、あなたの選択が有意義な時間を過ごす呼び水になるのです。こちらは、まさにそんな逸品。九谷焼は、石川県金沢に伝わる伝統工芸品。その始まりは1655年にまでさかのぼり、紆余曲折を経て現代に引き継がれています。最たる特徴は色彩溢れるその美しさにあるでしょう。「呉須(ごす)」とよばれる藍青色で線描きし、「五彩」とよばれる、赤・黄・緑・紫・紺青の5色の絵の具を厚く盛り上げて塗る彩法は、いまや世界からも注目を集める存在です。一度は廃絶の歴史を辿りますが、その後見事に復活。それを機に、様々な窯元が誕生しました。春日山窯、吉田屋窯など数々の名家がありますが、長右衛門窯もそのひとつに数えられます。九谷焼ならではの鮮やかな彩り、深みのある発色の染付けこそ上出長右衛門の真骨頂。こちらのマグカップにも、その真髄は色濃く落とし込まれています。シンプルにデザインされたボーダー柄は、どこかモダンでスタイリッシュな印象。かたや、ペイズリー柄とコーヒー豆をモチーフにしたアイコンを配したアイテムは、見た目にもユニークで素朴なビジュアルが目を引きます。双方からは職人たちの情熱とこだわり、強い信念がヒシヒシと伝わり、手造りならではの温もりを感じることができるでしょう。そして、全てに宿る確かな“熱”が我々の朝をより魅力的なモノにしてくれるに違いありません。

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