BROWN SUGAR

奄美大島

BOOKMARK

奄美大島の風土が生んだ愛すべき菓子

黒糖は、沖縄などサトウキビの産地にまつわる郷土品として知られ、お土産に購入した方も多いのではないでしょうか。しかし、昔から健康食品として口にしてきた方もおり、その実力は、長寿の町、奄美大島の皆さんを目にすれば誰もが理解してもらえるかと。サトウキビの茎の絞り汁を加熱して水分を蒸発。それを濃縮し、さらに冷やして固めたものが、砂糖の分類としては含蜜糖に分類される黒糖。奄美大島では、子供たちのおやつや来客時のお茶請けとして広く浸透していますが、世間一般的にはスタンダードと言えません。ただ、高級料亭でも好んで扱われる奄美大島の黒糖を口にすれば、その価値観はガラリと変わることでしょう。味は言わずもがな、白糖にさほど含まれていないミネラルがたっぷり含まれており、白糖と比べてカロリーも低め。ブドウ糖も豊富に含まれているため頭の回転が増し、記憶力もアップすると言われています。そのうえ、コーヒーへ入れるシロップに、また肉を柔らかくするための材料に、そして、カレーなどへ入れまろやかさを加える調味料にと幅広い用途もまた魅力といえるでしょう。ただこちらは、上質なサトウキビを使い、昔ながらの製法で作る正真正銘の黒糖。長い時間をかけて苦味の所以となるアクを取り除き、丁寧に手間ひまをかけて作られたものです。ゆえに大量生産が難しく、ほとんど流通することのないアイテム。ただ、この真の黒糖がもたらす恩恵は計り知れません。ひとつ口に含めば、その瞬間から日常に欠かせない食材であることに誰もが気付くはずです。

TAGS:
 daily STANDARD一覧に戻る

pickup JOURNALS