CHAIR

KERMIT CHAIR

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携行する嬉しさをこのチェアで改めて実感する

携帯電話の登場が、私たちの生活を一変させた事実に異論をはさむ方はおそらく少ないでしょう。かさ張らず、必要な時に利用できる。携行できることの利便性は、私たちに多くの恩恵をもたらしました。パッカブル機能付きが今やスタンダードとなってきましたが、KERMIT CHAIRが誕生した1980年代は、まだまだその発想自体が発展登場でした。それを考えれば、こちらのアイテムがどれだけ重要かを理解していただけるかと。こちらのアイテムを生み出したのは、オートバイライダーのトム・シェリル。40年以上にわたりバイクを走らせては野宿を繰り返す根っからのモーターサイクリストでした。自動車とは異なり、バイクは積載量も限られ、所持品も限定的にならざるを得ません。当然、キャンプ時にゆったりと座れるチェアなどもってのほか。そこで、彼はコンパクトに持ち運びができるチェアを作り出せないかと考えたのです。そうして誕生したこちらは、今なおアメリカのテネシー州ナッツベルにてオールアメリカメイドで作られています。ご覧のように、木製の骨材はいたって華奢ですが、その見た目からは想像できないほどにどっしりとした作り。野外での利用を想定し、ボートでも使われる防水性のニスで厚くコーティングしています。座面や背もたれに使われている生地は、耐久性が高く撥水性もある1000デニールのナイロン。しかも、コンパクトに収納できることからは考えられないゆったりとした座り心地です。そして、高い便利性により同作は口コミで瞬く間に広まっていきました。アウトドア用品としての矜持を備えていますが、アウトドアショップでは扱われず、一部のモトショップで販売されています。おそらくこのアイテムを通し、私たちはまた携行できる素晴らしさを実感するでしょう。そして、場所と時間を問わず、心休まる穏やかなひと時を楽しむことができるのです。

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