JEANS

Lee

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伝説の名優も愛したジーンズの傑作

もともとジーンズは、いわば“作業着”。鉱山で、鉄道で働く多くのヘビーワーカーたちのニーズに応える形で誕生しました。利便性の追求、それこそが製作の根幹だったのです。そして、ファーマーズやロガーといった幅広い職種のワーカーたちに広く浸透していくのですが、ファッションとしの確立はジーンズ誕生から長い時を待たねばなりません。もともと食料品を扱っていたLeeが、ワークウェアの製作に着手したのは1911年。1930年代には、発展途上にあった映画の中でジーンズを履いたカウボーイたちが躍動し、彼らを全面に押し出したPR戦略をとります。その時誕生したのが代表作の“101カウボーイパンツ”。それでもまだまだワークウェアの枠を脱するまでには至りませんでした。そして、1950年代に入り、ひとりの若者がその風向きを変えます。映画『エデンの東』で主役を演じ、一躍スターの仲間入りを果たしたジェームス・ディーンです。彼は、つづく『理由なき反抗』で社会や大人たちとの軋轢に悩む青年を好演します。その際に穿いていたのが“101ライダース”。若者たちは彼に夢中になり、触発されこぞってこのジーンズを穿くようになりました。原点ともいえるレギュラーストレートで、14オンス強の生地は履きごたえも十分。リアルなユーズド感も実に魅力的です。彼はプライベートでもこちらのジーンズを穿いていたといいます。若くしてこの世を去った名優にして若者たちのカリスマが遺した功績は、半世紀以上経った今も色褪せることはありません。そんな彼同様、このLeeの名作も人々の記憶に刻まれ、今後もワードローブに残り続けていくに違いありません。

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