SHOGI

中島清吉商店

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日本古来の“脳”トレを支えた山形伝統工芸

日本将棋の起源は諸説あるようですが、古代インドで遊ばれていた“チャトランガ”という4人制のサイコロ将棋が有力とされています。中国将棋やチェスもまたそうなのだとか。お年寄りから子供まで楽しむことができるゲーム、日本将棋は集中力が身に付く、創造力を育むといった“脳”力トレーニングにおいて一定の効果があるようです。お隣の国、中国や韓国では将棋や囲碁で遊べば頭がよくなる、というのはもう常識。学習塾に通わせるような感覚で、教育パパ、教育ママたちは率先して習わせています。日本でも将棋は盛んに行われているようですが、その20駒一対の計40コマや将棋盤の産地として知られているのが、ご存知のように山形県天童市です。そして、明治初頭より4代にわたって作り続けている老舗の名店が中島清吉商店。そのラインナップは、子供たちが気軽に遊べるものから、名人戦、竜王戦といったプロ棋士たちの真剣勝負で使われる盛り上げ駒まで多種多様。そして、これまでも変わらず原木の仕入れから、加工、掘り、塗り、仕上げにいたるまでを全て自社で行ってきました。将棋駒で特に括目すべきは書体。美しいハネ、力強いトメを描くまでにはかなりの経験と技量を要し、職人のこだわりはひとしお。こちらは数ある中でもっともクラシックな書体の「源兵衛清安」。下にやや末広がりになった文字は駒への収まりもよく、繊細かつ優雅な字体といえるでしょう。これらのコマを通し、日本の伝統を知り、脳への活力となることでしょう。まさにこれは、後世に語り継ぐべき文化財なのです。

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