CLOTHES BRUSH

KENT

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英国紳士の洋服と気品をこのひと振りが保つ

スーツが今の型へと落ち着いたのは、おおよそ1800年代前半と言われています。ジェントルマン時代と呼ばれ、これまで主流だった華やかな出で立ちから一転、堅実なジェントルマン流であるヴィクトリア朝スタイルへと移り変わっていきました。スーツの色味は地味になりデザインも画一化。長かった後裾が特徴の上着も徐々に前裾と同様の長さへと落ち着き、スラックスの裾も広がります。そこで英国紳士が周りとの違いを生み出すべく意識したのが、手袋やステッキ、タイといった小物でした。その微細な違いに洒脱や品格の有無を見出したのです。と同時に、完璧な着こなしでもちょっとした汚れによって“格”が下がる時代でもありました。ゆえに、ことさら洋服を清潔に保つことは紳士としての嗜みとなったのです。KENTは、その時代よりもさらに昔の1777年に創業を開始した歴史あるブランド。その卓越した技術によってもたらされる最高のブラッシング効果から、“ブラシの王様”とも呼ばれています。そして、戦後の1955年には、エリザベス女王より英国王室御用達の称号を受けました。中でもこちらは、選りすぐりの白馬毛を使った抜群の柔らかさが印象的。カシミアやウールのような繊細かつ気品溢れる服地を傷めず、その風合いを残しながら埃を取り除いてくれます。静電気除去繊維も混毛しているため、小さなゴミがくっつきにくくなるのも嬉しいポイント。英国ならではの伝統と、ハイテクノロジー素材の融合が生み出した、実に頼り甲斐のある一本といえるでしょう。その価値は、日を追うごとに高くなるに違いありません。

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