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Bauer Pottery

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芸術と日用品の確かな融合をココに

第二次産業の発展は時に我々の生活を豊かにしてきましたが、反面、「大量生産」「大量消費」の流れがアイテムの存在価値を極端に落とし込める危険もはらんできました。産業革命しかり、“黄金期”と称される1950年代のアメリカしかり、高度経済成長期の日本しかり。そこで、改めて職人の手仕事や歴史と共に歩んできたアイテムへのリスペクトを掲げ、後世にまで影響を及ぼす大きなデザイン運動が繰り返されてきたのです。アーツ・アンド・クラフト運動や民藝運動はその好例といえるでしょう。1885年にケンタッキー州バデューカでBauer Potteryを起業したJ.A.Bauerもまた、その運動に共感を覚えたひとりでした。彼はカリフォルニア州ロサンゼルスへ工場を移転後、著名な彫刻家、ビクター・ハウザーを招き入れ再びモノ作りを見つめ直します。そこで彼らが最初に着目したのが、カリフォルニアでよく目にする色。太平洋や夕日、シトラス畑など、それらを表現する明るい顔料の開発に勤しんだのです。そして1930年、新商品としてCALIFORNIA COLORED POTTERYラインを世に送り届けます。発色のいいキッチンウェアは、世界恐慌で深く沈む人々の心を明るく照らしたのでした。その後、1932年に同心円状のリングを配したRING WEARラインを発表。瞬く間に各家庭へと普及し、同社のアイコンとなったのです。その後、模倣品の急増もあり惜しむ声もむなしく1962年にその歴史の幕を閉じますが、著名なコレクター、ヤネック・ボニエキ氏の手により見事に復刻。過去の製造工程を忠実に再現しながら、1930~1940年代に作られたアイテムを今もなお作り続けています。こちらのアイテムを見れば、彼らの崇高なる思いに誰もが敬意を抱くことでしょう。そして、我々の心をつかみながら後世にまで引き継がれていくのです。 マグカップ ¥4,600(+TAX) [ブルーブルー] TEL 03-3715-0281

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