MUG CUP

VICTOR MUGS

BOOKMARK

手に残る重みに歴史と本物を感じる

新しいものを常に追い求める女性とは異なり、男性には長い時を経てきたモノにある種のロマンを感じる独特な感性があります。色褪せたジーンズを穿き続け、旧式の愛車に愛着をもつ。そうした衝動は、様々なアイテムを目にし、触れながら年を重ねていくほどにより顕著となるでしょう。そして、こちらのアイテムにも我々は、手を出さずにはいられないのです。Victor Insulators社は、1879年に創業し、高圧電線用のガイシ(絶縁器具)製造で名を馳せたメーカー。その一環として絶縁器具を使った陶磁器の製造も始まりました。特に肉厚で重量感のあるマグは、丈夫で扱いやすいとのことから米国全土で広く受け入れられ、戦時中は米軍へ納入。戦後には数多くのレストランやダイナーで使用されてきました。しかし、堅牢さに欠けるものの非常に安価で大量生産も容易な中国メーカーのアイテムが流入してきたため同社は衰退。やがては1990年に製造を中止します。それらの背景を、当時は絶縁器具メーカーとかけ「75万ボルトの電流には耐えられるが中国には耐えられなかった」と揶揄されました。しかし、それこそがこのマグカップの実力を端的に表しているといえます。今ではヴィンテージでしか手に入らない代物ですが、本物を知る大人たちは今も昔も間違いなくこのマグを手に取るのですから。¥3,600 [stockman] TEL 03-3269-8841

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