KAYARI

松野屋

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日本の夏を想起させるシンプルな蚊やり

強い日差し、街行く人々の着こなし、緑々しい植物など、季節の訪れを視覚的に感じることはままありますが、音や香りからもそれを感じることはできるでしょう。そう、例えば夜中に耳元をうろつきまわる蚊の羽音やうっすらと鼻先を駆けていく蚊取り線香の匂い。これらもまた、日本の夏を想起させる欠かせない要素と言えます。そんな日常の風景にすんなりと馴染み、温もりを添えてくれるのが1945年創業の松野屋が扱う荒物たち。鉄のシンプルな作りがどの空間にもマッチするこの蚊やりも同様です。蚊取り線香の燃え屑を飛散させず、火種を覆うことで火傷を防ぐこちらの道具は、元来日本の一般家庭にはよくあるアイテムでした。最近ではやや減少傾向にありましたが、情緒豊かな蚊取り線香と共に再び見直されつつあります。そんな古き良きアイテムを今回は、マダガスカル島内で処理できずにいた廃材を利用して製作。同素材の蚊取り線香立ても付属しているため、火種が消える心配もいりません。地球環境を視野にいれつつ、日本の古き良き伝統を見つめ直す機会も与えてくれるこちら。大量生産、大量消費が一般化し、モノの価値が不安定な今において、改めて何が重要なのかを私たちに気付かせてくれるアイテムといえるでしょう。¥4,000 [谷中 松野屋] TEL 03-3823-7441

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