CHAIR

Jean Prouve

BOOKMARK

20世紀デザインの奇才が生んだマスターピース

合理性を追求していけば、やがては無駄のない洗練された形へと行き着きます。建築物しかり、洋服しかり、様々な分野でその好例は目にすることができるでしょう。ジャン・プルーヴェのモノ作りは、まさにその一点に集約されます。着手する建造物のスケッチをする際、彼は全体像からではなく柱や梁から描いていったとか。これまで生み出してきたアイテムの武骨で独特なプロポーションは、そんな彼の哲学とスタイルによるものです。最たる例として挙げられるのが、このプライウッドの背と座にスチールレッグを組合せたスタンダードチェア。どこか懐かしさを感じさせる趣、そして考え抜かれた構造美が以降のデザイナーたちに多大な影響を与えてきました。細いスチール仕様の前足とは異なり三角形にした後ろ足のフォルムは、もたれかかってもその力をうまく吸収するようにと考えられたディテール。緩やかにラウンドさせた座面は、座りやすさ、心地よさ、さらには見た目の美しさを調和させる大きな役割を担っています。それぞれの部位、形、素材にはそれぞれの役割があり、それが見事にシンクロすることで扱いやすく、美しいアイテムとなることをこのアイテムから理解することができるでしょう。その絶対的摂理は、未来永劫変わることはありません。それはつまり、このアイテムが今後も我々の生活に欠かせないことを表しています。¥83,160 [METROCS TOKYO] TEL 03-5777-5866

TAGS:
 daily STANDARD一覧に戻る

pickup JOURNALS