DIVERSE VISIONS WILL REBORN EVERYTHING

続・都市と美容。
すべては”ヴィジョン”で生まれ変わる
電通・高崎卓馬 × CHICO SHIGETA

写真:神藤 剛 編集:奥原麻衣子
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続・都市と美容。<br />すべては”ヴィジョン”で生まれ変わる<br />電通・高崎卓馬 × CHICO SHIGETA

広告業界のトップクリエイターの一人高崎卓馬さん、生活の拠点をフランスに置きリアルビューティーを提案するSHIGETAのCHICO SHIGETAさん。二人が考える『都市と美容』。後編では、CHICO SHIGETAさんが、SHIGETAで10年間提案し続ける“内からの美”を作るプロダクトたち、その中身を紐解いてみよう。

SHIGETAの中身を探ってみる

ムラカミ:文章だとなかなか伝えにくいんですが、チコさんは、話しているだけで、いつの間にか周りにパワーを分配しているような印象があります。チコさんのポジティブさがSHIGETAというブランドのあり方を何よりも物語っていますよね。

高崎:オイルにも、そのパワーが入っているとしか思えないですね。

チコ:使った人に“なんかいい!”とか、“すごく楽になった!”と思ってもらえるのが一番嬉しいこと。私たちにとってプロダクト作りは、一人の人格を作っていくことと同じですから。例えば、高崎家にプロダクトが運ばれたら、そこでいかに実力を発揮できるかということ。だから、“あなたお願いね”という気持ちを一つ一つに込めて作っているんです。

高崎:まるで、分身ですね。

チコ:私の分身だなんて、おこがましいですかね。もっとすごくパワフルなものが、一つ一つのプロダクトには、入っているんです。それは、大地から吸い上げた水、当たった風、そして浴びた太陽を含んだ植物。そう考えるとこの一本の瓶ってすごいと思いませんか?この子たちが、必要としている人の元へ行き、使ってよかったという効果を生むことが、大地からいただいた命を一番いい形で活かす方法。その植物を大事に育ててくれた人たちにとっても、一番喜んでもらえることなのかなと思っています。そのストーリーが完結しないと、なんか違う気がして。
 だからといって、自分がいいと思っていることだけをするのではなく、使ってもらうための工夫もしています。気持ちよさとか、テクスチャーとか、女性が使ったときに気持ちがいいなと感じるコスメ感も大事ですから。自然からいただいたものを、きちんとした形にして、最後の一滴まで使ってもらえる。そうすると絶対にきれいになってもらえて、絶対に健康になってもらえる自信があります。だからそういう風に使ってもらうための工夫が、必要だと思っています。

ムラカミ:最近の世の中の美意識や、インナービューティーの考え方に、なにか変化や新しい要請を感じることはありますか?

チコ:SHIGETAをスタートして以来もう10年も、インナーケアを中心に考えた美容を提案してきました。始めた当初は、私たちくらいしかいなかったけれど、今これだけまわりが、インナービューティーに重きを置くようになっています。その時代の変化は、感じますね。美容として、美容を捉えないというか。その人の生活の一部に、美容という目次がある。前編で話した業種の枠がなくなっているという話に近いかもしれないけれど、ライフスタイルと、ライフと、健康と、美容、すべてが今同じところにあるような気がします。

ムラカミ:すべてが、繋がってきたということ?

チコ:いかに日々の生活を、豊かに美しく、楽しく過ごしていくかということに世の中の意識が向くようになってきた。だからプロダクトの選択の仕方が変わった。実は、日々の中に変えなきゃいけないことがあったのかもしれないと、みんなが自分の生活を見直し始めたのかもしれないですね。

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