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岡本太郎記念館

写真:TRVS 文:野村優歩
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岡本太郎記念館

芸術家 岡本太郎の軌跡を辿るミュージアム

青山の骨董通りから一本、西に入った裏通りに存在する一見異様な雰囲気を醸し出す建物こそ、1998年に一般公開された「岡本太郎記念館」である。元々は岡本太郎氏の住居兼アトリエであったそこは彼が50年近くもの間生活をしていたと言われ、岡本太郎氏の貴重な作品の数々と、人生の大半を芸術という分野へ傾倒した氏のアイデンティティが色濃く残っている場所である。

古くからの友人であったと言われる、建築家の板倉準三氏が設計したアトリエは、当時では前例のないモダンな佇まいが話題となり、現在に至ってもなお名建築と称されている。1Fには生前、氏が実際に製作に打ち込んだアトリエスペースとクッキーや紅茶などの軽食を楽しめる喫茶スペースがあり、2Fへ上がると氏がこれまでに手掛けた油彩や彫刻作品がズラリと展示されている。3ヶ月ごとにテーマを設けて、企画展も行われており、ファンならずとも見応えは十分。また、庭には「母の塔」の原型とされる造形物などが設置され、実際に触れることもでき、さらに通常の美術館ではなかなか許されない写真撮影も可能で、老若男女問わず多くの人が訪れているのだそう。

1970年に開催された大阪での万国博覧会でのテーマ展示であった「太陽の塔」。彼のシンボリックな作品のひとつでもあり、偉大な芸術家として歴史に名を残す所以といっても過言ではない。その原型モデルを始め、「電撃」や「青春」などの代表的な絵画も多く残っている。戦前・戦後と大きな時代変革の中でも絶えず自身の表現欲をぶつけていた、氏のこれまでの芸術人生を辿る貴重な空間。展示はもちろん喫茶スペースやここでしか買うことのできないTシャツやポストカード、書籍などを扱うミュージアムショップもあり、是非とも気軽な気持ちで訪れてみてはいかがだろうか。

岡本太郎記念館
東京都港区南青山6-1-19
OPEN 10:00-17:30 ※火曜定休
TEL 03-3406-0801
www.taro-okamoto.or.jp


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