THINKING OF ORGANIC COSMETICS

続・ちゃんと知ってる?オーガニックコスメのホント

写真:山崎智世 取材・文:林理永
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続・ちゃんと知ってる?オーガニックコスメのホント

オーガニックコスメと自分の関係性を見つめる

昨今、「ケミカルよりもオーガニック」「自然により近い生活へ戻ろう」という考え方が欧米から海を渡り日本にも浸透してきて、大量生産大量消費だった時代とは真逆の方向への転換が、各分野でスピードを増している。もちろん、“コスメ”も、その例外ではない。しかし、そこで一度考えてみて欲しい。“オーガニックコスメ”とは本当は何であるのか。どれが自分に合っているのか。買い手側である私たちが、“知って選ぶ”べき時が来た、ということである。実は知らないことも多い“オーガニックコスメ”のスタンダードは、この女性3名による鼎談から、学ぶことにしよう。

久保直子 (ウェルネス&ビューティジャーナリスト)
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田上陽子 (F organicsディレクター)
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立花恵理 (モデル)

まずは、自分の感覚に素直になるところから!

—— Vol.1で、オーガニックコスメの定義や現状は分かったのですが、初心者がいざ自分が使うものを選ぶとなると、どうやって選べば良いんですか?

田上陽子(以下、田上):シンプルに、香りを嗅いだり実際に付けてみて、“心地良いな”と感じるものから始めれば良いと思います。元はと言えば私も、オーガニックコスメは付けて気持ちが良いから使ってるんです。肌にも心にも。

立花恵理(以下、立花):え、成分を見比べてじっくり選んだりしなくて良いんですか?

久保直子(以下、久保):知識はあった方が良いですけど、自分の感覚も大事にしてほしい。前に、全然オーガニックに興味の無かった方から、「街を歩いていたらすごく良い香りがして、それがオーガニックのアロマで、思わずお店に入って買ってしまった」という話を聞いたことがあって。それって、自分の本能的な部分でそれを必要としていたってことですよね。だから、入り口はそういう感じで良いのかな、って。

立花:直感で良いんですね! そう思うと楽になりますね。知識が無いと買えないのかと思ってましたけど。

田上:肌に良いものを付けていること自体が気持ち良いんですよね。香りも良いし、“肌に良いことをしている感”があるし。

立花:確かに、そうすると、その日一日気分が良いものですよね。

久保:“手間をかける”時代に戻って来てますよね。自分の肌や心のケアにも、丁寧に手をかけてあげる。昔はそれが手間でもなんでもなかった。何でも時短にすれば良い訳ではないですよね。

田上:そうですね。私も、化粧水を紹介する時、“香りを嗅ぐ時間”をあえて作るようにお願いしているんです。オーガニックコスメ自体だけではなくて、それを使う“時間”を大切にして欲しいんです。そういうゆとりを作ってあげることで、心と身体のバランスが保たれるんですよね。アロマとかオーガニックってそういうことだと思うんです。自分を見つめ直して、ちゃんと向き合う。そういう毎日の時間が大切だよ、って。

立花:なるほど!

久保:そうですね。みんな忙しいから、どうしても何かを抜かして、時短時短となっちゃうんだけど、それじゃ勿体ない!

田上:あと、一度オーガニックコスメを使いだすとハマりますよ。ずっと使っていると、ケミカルのものは香りを嗅いだだけで、拒否反応を起こしちゃう。感覚が研ぎすまされるというか、よりシンプルになろうとする。それこそライフスタイルに通じるところがあると思うんですけど。

立花:食と一緒ですね。オーガニックのものをずっと食べていると、ジャンクフードが食べられなくなるし。

田上:それに、オーガニックコスメって雑貨感覚で楽しめるものも多いんですよね。例えば、スイスの<nahrin>というブランドの“OLIO PLUS”というハーブのオイルなんかは、リフレッシュ効果があって肩こりにも効くので、仕事中に付けたりとか。うちの会社のスタッフはほとんど皆持ってます。遊び感覚で生活にプラスα、みたいなことから始めても良いと思います。私自身はこういうリラックスグッズに囲まれてます、最近(笑)。

久保: 時期的に言うとUVケアとか今話題のインナーケアなど、そういうトピックスから入っていっても良いと思う。自分が今必要としているところから始めると良いですよね。シャンプーやボディーケアなど顔以外のところから入るのも一つの手。それから、肌の弱い方等は経皮吸収のことを考え、粘膜部分、例えば頭皮やデリケートゾーンなどをオーガニックに変えるという人は増えています。女性にとってデリケートゾーンは非常に重要な部分なので、新しい身だしなみとして関心を持ってほしいし、ケアしてほしい。

田上:あと、歯磨き粉もですよね。私は、リップも最近は絶対オーガニックですね。知らないうちに食べちゃってますから。口はよく考えると一番気をつけなきゃいけないですよね。

雑貨感覚で楽しむリラックスアロマ
(左から)
・「花粉症の人にも効果的!マスクの下に一滴垂らしてみてください」(田上)アロマオイル“Deep Breath”/SHIGETA 
・「その名の通り、夜寝る前に」(田上)アロマオイル“Sweet Dreams”/SHIGETA
・「バームのクオリティがすごく高い! こめかみに塗ると頭痛や目の疲れにも効果的」(田上)アロマオイル“TEMPLE BALM”/herbfarmacy
・「リフレッシュ効果あり。肩こりにも効く!」(田上)アロマオイル“OLIO PLUS”/nahrin

リラックス効果もあるオイル
(左から)
・「凝り固まった背中や肩に使えるボディマッサージ用オイル。保湿用としても使えますしすごくリラックスできる香り」(久保)ボディ用マッサージオイル“back rub oil”/erbaviva
・「大好きな“ストレスフィックス”シリーズに、待望のオイルが!女性ホルモンバランスを整える私の大好きなクラリセージやラベンダーの精油がブレンドされていて、リラックス効果が高いんです」(久保)ボディ用オイル“stress-fix composition oil”/AVEDA
・「様々な美容オイルをブレンドしたリッチなオイル。乾燥ケアでハリのある美肌に」(田上)フェイス用オイル“RICH BALANCING OIL”/F organics
・「毛穴に悩んでいるなら、このローズヒップのオイルが効果的」(田上)フェイス用オイル“rose hip oil”/KOSMEA
・「希少なサボテン種子オイルとダマスクローズのスペシャルブレンド。目元や口元などスポット用に使いやすい美容オイル」(久保)フェイス用オイル“PRECIOUS OIL STICK”/fleur de Fatima
・「フランスのDr.ヴァルネに師事していた日下部さんが作った極上オイル。彼女だから手に入れられたオマーン産最高級のフランキンセンスが配合されたすごく貴重なもの」(久保)フェイス用オイル“LA NUIT DOUCE”

日々のケアもオーガニックに!
(左)「粘膜吸収率が非常に高いデリケートゾーン。その専用のコスメは、女性にとって特に注目してほしいアイテム。オーガニック素材で作られており、弱酸性。必要な潤いを取りすぎず、すっきり洗い上げてくれます」(久保)デリケートゾーン用ボディーソープ“Intimate Feminine Wash”/ INTIME ORGANIQUE
(右)「このエアーフレッシャーは香りが爽やかで仕事中に使用してます」(田上)エアーフレッシャー/fleur de fatima

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