日常に彩りをあたえるストアガイド

PRETTY THINGS

写真:TRVS 文:編集部
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PRETTY THINGS

街角のコーヒースタンド

お決まりの買い物コースはだいたい決まっていて、食事はその時どこにいるか、誰と一緒かによって決まってくる。考えてみると普段、ひとつの目的のためにわざわざ足を運ぶお店は意外と少ないのかもしれない。古びたビルの1F、駒沢公園の野球場と駒沢大学に挟まれた場所に“街の珈琲屋”と呼ばれるカフェがある。「PRITTY THINGS(プリティ・シングス)」と名付けられたそのコーヒー店はオープン前から話題だった。「昔からずっと気になっていた場所が突然空いていたのですぐに場所だけは借りることにしたんです。そこから2年ほどかけて好きなタイルや家具を集めて工事も少しずつ進めて、オープンした時には2年半も経過していた。でも、時間をかけてお店を作ってみたかったので、自分でも納得のいく場所ができたと思います」。そう話すのはオーナーである山本宇一さん。開店まで2年半掛かったせいか、“いつも開いてないけど、良さそうな店”として学生や近所の住人の間で話題だったそう。

山本さんといえば、1997年、同じく駒沢に「Bowery Kitchen(バワリーキッチン)」をオープンさせ、2000年には表参道に「Lotus(ロータス)」、2002年には「montoak(モントーク)」を開店させるなど、NYに見られるような都市型のカフェを立ち上げたことで知られる人物。そんな山本さんは父親がいつも淹れてくれていたコーヒーの味や、アメリカ映画のワンシーンで見た一杯、実際にアメリカを旅して体験したコーヒーショップの自由な空気に触れて、コーヒーが好きになったのだという。「これまでにお店を70軒くらい作ってきましたが、料理がおいしい、サービスが良いという以外に、そこに何かしらのカルチャーが詰まっていることが大事な要素だと思ったんです。なので、万人には響かないかもしれないけれど、個人の視点で集められた音楽や本や雑貨などが揃うよろず屋のような雰囲気にしました」。その言葉通り、大きな窓から光が入る店内には、さまざまなモノがジャンルレスに並べられており、整理されすぎていない心地良さが感じられる空間となっている。

丁寧に淹れる一杯に込めた想い

「プリティ・シングス」のコーヒーは、豆の種類に合わせて自社で焙煎しており、ブレンドではなく、ストレートでそれぞれの豆の味を楽しめるのが特徴。「お客さんお顔を見ながら、一杯ずつ丁寧に淹れるのはわざわざ来てくれたお客さんに対する礼儀」と、オーダーしてから1杯ずつ手淹れでお湯を落とすのがこの店の決まりごと。コーヒーを媒体として、さまざまなカルチャーや人と出会うことのできる場所。決して格好つけず、あくまで地域に根ざしたこのお店には、ここにしかないカルチャーやコミュニティーがあって、1度その空気を味わうと、どこでもない、“この場所”が心地良く思えるはずだ。

his STANDARD ITEMS
  • PRETTY THINGSのマグカップ

    PRETTY THINGSオリジナルのマグカップ。クラフト感とモード感を併せ持つアイコニックなタイポグラフィが際立つ。

  • コーヒードリッパー

    ペーパードリップ式でありながら、フレンチプレス同様にサーバーを必要とせず、単独でコーヒーを抽出する。

  • コーヒー豆

    その時に手に入る豆を用意し、自分たちでローストするPRETTY THINGSのコーヒー豆。

  • カルチャーが詰まった雑貨

    世界中の旅先で買い集めた雑貨や本、レコードなどをセレクトし販売している。

  • ターンテーブル

    音にもこだわり、好きなブリティッシュフォークの楽曲をアナログで鳴らす。

PRETTY THINGS
東京都世田谷区駒沢5-19-10
OPEN 11:00 – 23:00
PRETTY THINGS tumblr


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