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年に一度の夢のはなし

イラスト:三宅瑠人 編集:林理永
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年に一度の夢のはなし

夢とは、そもそもいつ見る夢のことなのか。はっきりとは決まっていませんが、大まかに年が明けて元日から三が日に、初めて見た“覚えている”夢と考えて良いそう。初夢でその年の一年を占うという風習は、少なくとも鎌倉時代からあったと言われ、現代まで言い伝えられていますが、果たしてどんな夢が“良い夢”なのでしょう?

そもそも夢とは?

「夢は、個人が自分の内側から作り出したもの。前日の記憶などが夢に出てくることが多いですが、その人自身の潜在意識を投影したものであることは間違いありません」。そう教えてくれたのは、夢分析家の田尻健二さん。研究結果から、人は必ず全員、一時間半に一度、浅い眠り(=レム睡眠)の時に夢を見ていることが分かっています。ですから、深い眠り(=ノンレム睡眠)の時に起床すると、夢を覚えていないことが多いのだそう。

一富士ニ鷹三茄子

縁起の良し悪しの言い伝えは、もちろんあります。一番縁起が良いとされるのは、皆さんもよく聞く「一富士二鷹三茄子」。これには諸説あって、富士=無事、鷹=高く、茄子=成す、と縁起の良い語呂合わせという説や、徳川家康の好んだものを順に並べたもの、という説もあるそう。そして実はこれには「四扇五煙草六座頭」という続きがあり、扇=末広がり、煙草=上に上がる煙、座頭=毛が(怪我)ない、と、こちらも語呂合わせになっています。他にも、宝船や七福神など、いわゆる縁起の良いものを見るのも、良い初夢と言われています。

自分にとって良い初夢を見る

とはいえ、そんな典型的な夢を見ることは、ほぼ無いに等しい!?で、“自分にとって”よい夢を見る方法も、田尻さんにお伺いしました。「夢は自己の内面を映し出すものですから、“初夢に出てくるものは特別なものに違いない”という思いや期待が、初夢を特別にすることはあると思います」。ということは、初夢は、自分自身のその年への期待や希望、抱負が反映されているものとも言えます。「自身で意識できている自己に対する認識はほんの一握りで、現実と夢は相互関係で成り立っているもの。悩みや心配事の答えを、夢に“教えてください”と無意識の自分に問う“夢孵化(ゆめふか)”というテクニックもあるくらいです」と田尻さん。2015年は、自分の深層心理を知り、その年への決意を固めるという意味で、初夢に注目するのも良いかもしれません。

2015年、あなたが見たい初夢は?」特集に続く。

【取材協力】
田尻健二(たじりけんじ)
カウンセラー・夢分析家・写真家。武蔵野美術大学通信教育課程在学中。専門領域は自己愛。
夢占い・夢診断・夢分析の部屋
心理カウンセリングの部屋
写真家・田尻健二
※12/30 ~ 1/10 FBにて「初夢投稿&夢分析」実施中。


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