THE FUNCTION IS INVITABLE

デザイナー・相澤陽介さんの旅支度

写真:竹内一将(STUH) 文:神田春樹
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“服を着るフィールドはすべてアウトドア”と定義し、機能的かつ洗練されたデザイン性を誇るコレクションを展開するブランド、White Mountaineering。ブランドのクリエイションと“旅”が密接な関係にあると言っても過言ではないブランドのデザイナー・相澤陽介さんに、旅とプロダクト、そして旅の魅力について聞きました。

“普段と変わらない環境作り+αの旅仕度”

「僕の旅仕度は、普段から使っているものと旅先で重宝する利便性の高いアイテムの両方を準備しています。僕は基本的にホテルにあるものを信用していないので、普段から愛用しているシャンプーやグルーミンググッズも持って行くようにしています。香水などもそうです。でも余計なものは一切持っていきません。着替えの量はすごく少なくて、必要なら下着なども現地で買ったりしています。普段身の回りにある必需品ってそんなに大きくないじゃないですか?なので、毎日使っているものを中心にパッキングしていて、旅を日常生活の延長線上というように捉えています。唯一、機能性を求めるのは鞄と洋服。ラゲッジはいつもハードケースはRIMOWA、ソフトケースはBURTON、小さいサイズはTUMIと、旅の日数によって使い分けていて、このWhite Mountaineeringのボストンバッグは機内用です。
トランジットが多いとどうしてもロストバゲージする可能性が高くなるので、最低でも1泊分くらいは手持ちにしています。特に仕事での出張の場合は、打ち合わせなどに必要な資料や、仕事にまつわるものは必ずこのバッグに入れています。着いた日に打ち合わせがあるのにロストバゲージしたらシャレにならないですからね(笑)。
旅のウエアは着心地と機能性を重視して選んでいます。あとはブラックカラーのアイテム。基本的にはフォーマルなウエアは持って行かないので、ブラックの服があればある程度どんな場所でも気兼ねなく着ることができるというのがポイントです。BLKのコートは旅の定番。山登りをするためではなく、快適な旅をするために作ったウエアなので、汚れにくくて着易いんです。あと、僕はプルオーバーのものが苦手なので、レイヤードで体温調節できるウエアを好んで着ています。なので、だいたいいつもBLKのコートの中にベストを着て、ストレッチが効いたBLKのパンツ、というのが旅のスタイルです」。

“旅のすべてがクリエイションにおけるインスピレーション”

「最近、僕が出張で行くところは面白いところが多くて、もちろん展示会でパリやミラノにも行くんですが、そういったファッションの街で都会的な所ばかりじゃない。先日はスウェーデンとノルウェーの田舎街にも行ってきました。普段は“旅”といっても仕事での出張がメインではありますが、そういった場所に行く時はよりプライベートな旅に近い感覚になります。
最近はイギリス北部、ニューキャッスルなどに定期的に行くようになっています。僕の場合は特にかもしれませんが、意外と重要なのが電子辞書。パリやニューヨークなどではそういう心配は無いのですが、僕が行く場所ではネットが繋がらないことも多々あります。東京にいるとスマホで何でも調べられるので忘れがちですが、海外に行く時は常に携帯が無くても過ごせるような準備をしています。仕事の後に街を歩いたり、現地のブランドや職人が作ったものを見たり、買ったりすることの全てが自身のブランドのデザインにおけるインスピレーションに繋がっています。仕事終わりに現地の人と一緒に食事に行ったりするのも楽しくて、色々な面ですごく刺激を受けています。やはり、知らないこと、自分の価値観に無いモノやコトとの出会いが旅の1番の魅力だと思います」。

his STANDARD ITEMS
  • 仕事の資料などを全て収納しているというTUMIの手帳。パスポートケースと名刺入れはともにSMYTHSON。ホテルではトレーの上にアクセサリーなどの小物を収納している。
  • 先日訪れたスウェーデンで購入したKERO®のルームシューズ。海外のホテルでは素足で履けるルームシューズが必須。現地での新たなプロダクトとの出会いも旅の醍醐味だという。
  • Dries Van Noten×LINDA FARROWのサングラスは、軽いカラーリングが今の気分。サングラスは特に好きなアイテムで相当数所有しており、もちろん、旅先でもマストアイテム
  • カメラは用途に応じて3台を使い分けている。上からCASIOのEXILIM、NikonのCOOLPIX、OLYMPUSの一眼レフ。
  • 飛行機の中での必需品がBOSEのノイズキャンセリングヘッドフォンとPENDLETONのブランケット。「絶対にしっかり寝たい」という相澤さんは就寝時もこのヘッドフォンを愛用している。
  • SEIKO×White Mountaineeringのコラボレーションによる時計。旅用としてデザインされており、防水などの機能性も充実。オールブラックで品のある雰囲気に仕上げている。
  • 旅に必ず持って行くというjohn masters organicsのコスメとKiehl’sの香水は、どちらも普段から愛用しているもの。香水はショー会場の香りとして使ったこともあるというほどのお気に入り。
  • BLKのコートはブラックベースでどんなスタイルにもフィット。ブランドが得意とする機能性と洗練されたデザイン美が集約されている。
  • BURTONのラゲッジバッグと手持ち用のWhite Mountaineeringのボストンバッグ。手荷物が多いので、いつもラゲッジよりもボストンバッグがパンパンになってしまうのだとか。

about him

Designer
相澤陽介

1977年生まれ。2006年より自身のブランド、White Mountaineeringをスタート。2010年S/Sシーズンよりランウェイでのコレクションを発表。2013年からは Moncler Wのデザイナーに就任し、2014年A/WからはBURTON THIRTEENのデザイナーも兼任。
http://www.whitemountaineering.com/


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