Poul Kjaerholm と松屋銀座と福岡

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Poul Kjaerholm の家具にはたくさんの思い出があります。

目黒でお店を始めた2004年に始めてPK-22を手に入れました。E-Kold社製のヴィンテージのモデルです。そのPK-22は敢え無く1日にして飼い猫の餌食になってしまいました。ボロボロになったPK-22を眺めながら次に購入したいPK-20をe-bayで物色し、直に手に入れた事も良い思い出です。これもやはりE-Kold社製のヴィンテージ。いろんなファッション誌へレンタルした記憶があります。有名な方や素敵な方が座っている紙面を見て嬉しかった事を思い出します。

まだまだその頃はPKのヴィンテージを扱うお店等が少なく、僕のお店にはヴィンテージと現行品の違いを見に来るお客さんが沢山いました。丁度、その頃憧れのソファーのセットがとあるリサイクルショップで販売されている情報をお店に通うお客さんから手に入れました。直にお店を閉めてそのリサイクルショップに駆け付けました。強面の点主に恐る恐るPKの件を尋ねると地下の倉庫に案内されました。そこにはデンマーク以外ではじめてみる憧れのPK-31ソファのセットとPK-33の丸スツール、特注で作られたPK-64ガラステーブルがありました。もちろんその場で購入したい意思を伝えたのですが、点主の方はなかなか良い返事をくれませんでした。2年の歳月が流れた後に、なんとそのセットが僕の元にやってくる事になりました。リサイクルショップの点主から、特注のテーブルをサザビーズのオークションに出品したところ300万以上(2006~2008年はPKバブルな世の中でした)になったのでソファは販売しても良いよと連絡を頂きました。僕の倉庫にやって来たソファ、自宅で使いたかったのですが当時の我が家にはマッチしない。そこで声を掛けたのが家具屋仲間であるorganオーナーの武末さん、直に欲しいとのお答えを頂きました。憧れのソファは僕を経由して現在僕が住んでいる福岡にやってきました。そのソファはいまでも武末さんのご自宅で大切に使われています。

なんとこのソファのセット、1963年にはじめて日本に輸入された由緒正しきセット。フラクタスの直営店がある松屋銀座店で販売会が開催され、建築家である初代オーナーが購入し自邸でこのセットは大切に使われてきました。松屋銀座店でのはじめての北欧フェア、柳宗理や浜田庄司等が購入をしたそうです。 僕が松屋銀座店からフラクタスの出店依頼を受けたとき、迷わず首を縦に振ったのはこのソファのセットの思い出があるからです。福岡でいまでもお世話になっている武末さんとの長いおつきあいも、きっとこのソファのセットが導いてくれたに違いないと思っています。

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