ウメボシせいじんとスイカせいじん

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むかし むかし

うちゅうの はるか かなたに

いがみあっている ふたつの

ほしが あった。

 

ひとつの ほしは

しわしわの でこぼこで

ウメボシ みたい だった。

 

もうひとつの ほしは

シマシマで まあるい

スイカ みたい だった。

 

ウメボシ みたいな ほしに すんでいる

ウメボシせいじん たちは、

やまあり たにありの しわしわで

すみにくくて いやだ と おもっていた。

 

スイカ みたいな ほしに すんでいる

スイカせいじん たちは、

つるつる すぎて すべって

すみにくいのが いやだ とおもっていた。

 

そこで ふたつのほしは

せんそうを することにした。

 

なぜって おたがいの ほしに

ひっこしが したかったからだ。

 

ロケットに のった せんしたちが

おたがいの ほしに

むかって とんでいった。

 

ところが ウメボシせいじんは

スイカ みたいな ほしに

ついて びっくりした。

 

あまりに つるつるで

あるくことさえ できなかったから。

 

スイカせいじんも

ウメボシ みたいな ほしに

ついて おったまげた。

 

しわしわの デコボコで

とてもじゃないが

あるけなかったから。

 

そこで せんしたちは

いそいで じぶんの

ほしに かえり

それぞれの おうさまに

ほうこくした。

 

「おうさま たいへんです。

あんなほし とても

すめたものでは ありません」

「あっちの ほしでは

あるくことさえ

むずかしそうです」

 

ウメボシせいじんの おうさまも

スイカせいじんの おうさまも

かんがえた。

「ううむ しかし せんそうを

はじめて しまったからなぁ」

「やめたいと つたえるには

どうしたら よいかのぅ」

ほんとうは どちらのおうさまも

せんそうを やめたいのだけれど

ふたつの ほしは おたがい

なにを いっているか

わからなかった。

 

ウメボシ みたいな ほしでは

ウメボシご を はなしていたし

スイカ みたいな ほしでは

スイカご を はなしていたから。

 

そこで スイカせいじんたちは

ウメボシ みたいな

ほしに むかって

にっこり わらってみた。

 

ウメボシせいじんの おうさまは

ぼうえんきょうで

にっこり わらった

スイカせいじんたち をみて

キバを むきだして

おこって いるのだ

とおもって ガタガタ ふるえた。

 

ウメボシせいじんの おうさまが

「スイカせいじんたちが

キバを むきだして

おこっているようじゃ。」

というと それをきいた

ウメボシせいじんは

みんなこわくて

ガタガタ ふるえた。

 

ガタガタ ふるえる

ウメボシせいじんを

ぼうえんきょうで みた

スイカせいじんの おうさまは

「どうやら

ウメボシせいじんたちは

いかりで からだを ブルブル

ふるわせて おるようじゃ」

と スイカせいじんたちに つたえた。

 

「せっかく にっこり わらったのに

おこるなんて ウメボシせいじんは

ひどいやつだ。」

とスイカせいじんたちは おもった。

 

ウメボシせいじんたちも

「あんなおそろしい

キバをもった やつら ほっといたら

いつか やられちまう」

とおもった。

 

そんなわけで せんそうは

ますます はげしく なった。

 

ウメボシせいじんは

ウメボシの しるを なげつけ

スイカせいじんは

スイカの タネを なげつけた。

 

やがて どちらの ほしも

なかみが スカスカになって

とてもじゃないが

すめなくなった。

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